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動的平衡の記録
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今の日本に必要なこと。
私自身も自分の頭で考えることを意識中。

専門家が苛立とうが、主張をやめないこと。挑戦をやめないこと。疑うこと。
Video on TED.com
http://bit.ly/ny6SSz

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7月30日 2時43分  http://nhk.jp/N3wv6716

今月26日に亡くなったSF作家の小松左京さんが、みずから発行する同人誌に掲載した遺稿の中で、東日本大震災や福島第一原発事故について触れ、今後の大災害に備えてさまざまな専門家による『総合防災学会』の設立などを提言していたことが分かりました。

小松左京さんは、年に4回発行している「小松左京マガジン」の中で、時事の問題にも触れており、震災から2か月目の最後の原稿では、「“災害防衛国家構想”てどやろ?」というタイトルで、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故について考えを述べています。このうち原発事故については、「事故は人災だ」と明確に述べたうえで、「90年代以降、学者も含めて関係者は原発事故に対して思考停止状態に陥っていた。技術大国ニッポンの海外での信用を失墜させた責任は重い」と厳しく指摘しています。また、東日本大震災について、今回の津波災害の膨大な映像記録や被害のデータを、世界中に提供し、今後の津波災害に役立てることなどを提言しています。小松さんは、ベストセラー「日本沈没」で地殻変動の恐怖を描き、平成7年の阪神・淡路大震災では、みずから被災地を訪れて克明なルポをまとめるなど、並外れた知識と行動力で自然の驚異や、それに立ち向かう人々の姿を描いてきましたが、今月26日に80歳で亡くなりました。遺稿の中で、小松さんは、それまでの知識と経験を踏まえて、「現在の社会システムでは、未曽有の大災害に有効に対応したり、組織化して提言できない」と述べたうえで、今後の大災害に備えるために、さまざまな専門家が分野を横断して「総合防災学会」を組織し、世界各地の巨大自然災害の事例を人類共有の「知的資源」として集め、地球という巨大自然を乗り越えよう、と小松さんらしい、壮大なスケールの提言をまとめています。

☆小松氏の本はいくつか読んでますが、大作が多いです。
「日本沈没」「エスパイ」「復活の日」「さよならジュピター」等、
でも意外にも短編もひねりの利いたものがけっこうあります。
昨年趣味の朗読で小松氏の「牛の首」という超短編を読みました。
時間にして7分くらいのものです。でもひねりが利いて、ぞっとして、落ちがあるんです。

長生きして、この震災の後に書かれた作品を読んでみたかったと思います。
ご冥福をお祈りします。

昔買った「SFマガジン」がますます捨てられなくなってきました。

おとといあたりからツイッターで大評判の児玉龍彦氏の意見陳述です。
衆議院TVできれいな画像で見られます。
youtubeでは児玉氏の部分のみ切り取られていますが、
前半部分では危険性について「それほど気にする必要はない」という
意見の方もいらっしゃいます。
児玉氏の次が京大原子炉実験所の今中氏ですが、児玉氏の熱弁のあとで
存在感が薄くなってしまったのが残念です。www

もうすでに見た方も多いと思いますが一応衆議院TVのリンクを↓
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php
このリンクだとトップページに行ってしまいますので、
カレンダーから7/27を選び、そこから厚生労働委員会を選択します。
各参考人ごとに動画を選べるのでご覧ください。
今中氏のあとはそのまま質疑応答に続いています。

「twitter が燃えている! 歴史的熱弁、児玉龍彦意見陳述の反響」
http://togetter.com/li/167624
「児玉龍彦先生のプレゼンをうけて活性化したアカデミッククラスタ」
http://togetter.com/li/167655
「放射線の健康への影響」児玉龍彦氏(内容完全書き出し)衆議院厚生労働委員会7/27
http://t.co/gLqUnx4

さらに児玉氏の息子さんのツイート
a_kodama Akihiko Kodama
親父のスピーチを見ていただいた方に、一つだけお願いさせてください。父は影響力のある科学者ですが、同時に病気の妻を抱えた58歳のただの男です。一人ですべてを解決できるわけではありません。本当に状況が良くなるために、一人一人ができることがあると思います。
 

「原発社会からの離脱 宮台真司×飯田哲也」 講談社現代新書
もんじゅ君おすすめの本からです。

非常にわかりやすく原子力の歴史を紐解いてくれます。
飯田氏の自伝のように感じる部分もあり、それがまた興味深い。
原子力を目指し、原子力ムラで仕事をし、何に疑問を抱き、
どうして自然エネルギーへと向かったのか。
スウェーデンでの研究の経験、高木仁三郎との出会い、
尊敬はしているけれども原子力ムラの構造も知ってしまっているので
彼のやり方では原子力ムラは変わらないという実感。

欧州の自然エネルギー政策はチェルノブイリがきっかけになっているが、
その導入方法は各国によりかなりの違いがあり、それぞれの国の特徴が出ている。

先日のニコ生で宮台氏の言われていた、共同体自治の話も出てきます。
ヨーロッパでできる市民社会の政治参加がなぜ日本では正常に機能しないのか。

これについては5年ほど前に「平らな国デンマーク」高田ケラー有子著を読んで
衝撃を受けていましたので、すんなりと納得。
高福祉、高税率、のデンマークがなぜ幸福度が高いのか、市民の政治への関心と監視の高さ。自分たちの納めている税金がどのように使われるかに常にチェック機能が働いている。
さらにNHKの特集でのフレキシブルな法律の変更や条令の成立、
たとえば育児休暇は夫婦が1日置きにとる事ができるため夫婦共働きでも
仕事を辞める必要がなく、どちらも仕事を継続できる、等々。
それに対しての政治家の言葉が「私たちの生活をより幸福にするために行っているのです」
衝撃でした。こんなことを言う政治家は日本には永久に現れないだろうという
一種絶望にも似たものを感じた記憶があります。
人間のレベルが違うというか…。

日本は歴史的に市民が政治に強い関心を持ったことがあまりないのではないでしょうか。
開国以前はお上による統治で政治はおまかせだったし、
開国期に多少あったかもしれないが、ある程度の知識階層に限られていました。
サラリーマンは所得税が給与から既に引かれているので、やはりおまかせ感が強そう。
確定申告自分でする人は収入が他にもある人くらいでしょう。
ほとんどは年末調整でおまかせです。
税金に関しては日本では「とられている」という意識が強い。
自分たちのために納めて、使用方法をチェックする、と考えている割合はどれくらいだろう。
私自身ノンポリ(死語)で流されて生きてきました。反省中です。

宮台氏の言う「共同体自治」とはそういった行政への関心を市民が自ら持ち続けることを
指しているのだと思います。が、これは結構大変なことです。
地域社会の結びつきを深くし、共同体の力をつけていかなければ
今回の事故を教訓にしたシステムの変更はできない、ということ。
結局原子力が自然エネルギーに変わっただけで、そこにまた利権が発生してしまう。
構造自体を変化させなければならない、ということだと思います。

ただ、電力の問題ではない、社会構造を変えていかなくてはならない。
その覚悟が必要だと説いています。

「平らな国デンマーク」はJMMのエッセイでしたので以下で読むことができます。↓
http://www.jmm.co.jp/dynamic/report/title2_1.html

管首相支持のユニークな記事がありましたので↓この視点も大切かと。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/16313

http://t.co/tpmNeKa
youtubeにて7分割されてます。1本15分程度で前後編くっついてます。

途中でやめられずに一気に見てしまいました。
原発大国のフランスでこのようなドキュメンタリーが作られているのはちょっと驚くと同時に社会の不安がそれだけ高まっているということの証かもしれません。
国策の原子力について、大統領があまりにも無知だということ、
理系エリート官僚の独壇場で勧められてきている政策であること、
放射性廃棄物の処理方法はいまだ誰にもわからない。
10万年後の人類に対して、どのように知識を申し送りできるのか…。

アメリカ・旧ソビエト・フランスでの廃棄物の処理方法や、事故の後処理。
事故でなくとも毎日汚染された廃液を海に流している事実。
アメリカコロンビア川が地下水に漏れ出した汚染水によって汚染されていること。

特に旧ソビエトで起こったチェルノブイリ以前の事故現場近くの汚染は
福島と同程度か、福島のほうが高い数値に見えました。
ミルク24Bq/Kgって日本はセシウム200Bq/KgまでOKですよね。
魚600Bq/Kg は日本でも基準値超えますけど日本は500Bq/Kgだし、
頭と内臓とって計測するなら日本だとこの魚もOKってことじゃないですか?

最後に科学者の方が、
「私が原子力に賛成できないのは未来を抵当に入れている技術だからです」
という趣旨のことを話されていて、私たちはその未来にどのように責任が取れるのかと
ちょっと暗い気持ちになりました。

 http://tinyurl.com/3s9k45k
最後に「住民の方々に安全・安心して頂けるよう…原子力災害時の対応能力の習熟に努めております」とあるが、なんかもう壮大な詐欺だよね。

ドキュメンタリードラマ
<シリーズ 飽くなき真実の追求>
 
http://t.co/y5EYWuI

1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発の大爆発。旧ソ連の事故調査委員会の主要メンバーとして、事故後すぐに現地入りした科学者、ワレリー・レガソフが自ら見聞きした体験をまとめた回想録を元に描いたドキュメンタリードラマ。
爆発事故は、皮肉にも停電などで外部からの電力の供給がストップした際にいかに原子炉を安定して運転させるかを確かめる安全試験の最中に起きた。すぐに消防が駆けつけ消火作業にあたったが、放射線を浴びて倒れていった。現場には、事態を正確に把握して指揮をとれる者はおらず、幹部たちは何とか事故の情報を内輪にとどめることだけに執着した。その結果、事故の後も多くの従業員が発電所にとどまり被爆した。さらに、従業員の家族などが暮らす人口3万5千の街では、事故の情報は伝えられず、見えない死の灰が降り注ぐ中で、いつもと変わらぬ生活を送っていた。
2ヵ月後、IAEA国際原子力機関で報告を行うこととなったレガソフは、事故の影響の大きさを考慮して、ありのままの全てを公にすべきだと主張するが、政府側はレガソフを諭し、事故は従業員の操作ミスが重なったために起きたとだけ、公表させた。
チェルノブイリ原発事故の現場で何が起きていたのかを生々しく描くとともに、事故の背景に、単なるミスを超えた国家や社会のあり方が横たわっていたことを指摘する。

原題:Chernobyl Nuclear Disaster
制作:BBC/Discovery Channel/ProSieben (イギリス/アメリカ/ドイツ 2006年)

ドラマですが生々しい映像でした。
事故が進行中なのに、極力事故を過小評価しようとし、
政治的な判断で避難指示を出さない政府。

事故原因は設計上のミスであるにもかかわらず、作業員の操作ミスという政治的な決着がつけられます。「私は科学者として~」というレガソフの言葉に政府は「いや君は政治家だ」と言い放ちます。
福島でも同様のことが起きたと考えられます。

そのうち削除されそうなので見る方はお急ぎください。



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